採用サイトのプロが見るよくある採用サイトの改善点7選
公開日:2025年3月15日
採用ブランディング採用サイト

採用サイトは派手な写真やアニメーション、デザインを用いて求職者の印象に残ることが重視されていましたが、近年は採用サイトを通して正しく自社の魅力を伝えて、ギャップなく求職者の志望度を上げることが重視されてきています。
Miuit(ミウイット)では、これまで500サイト以上の採用サイトの分析や採用サイト納品後にユーザー行動の調査を行い、成果に繋がる採用サイト制作を提供していました。その中で、採用サイトの改善点は業種、企業サイズが違っても変わらないことがわかってきました。
本記事では、採用サイトにおける共通の改善点をまとめてお伝えします。「採用サイトへの訪問は多いのに応募数が伸びない」「競合他社と似たような採用サイトになっていて差別化できていない」といった課題を抱えている方はぜひ参考にしてください。
ファーストビュー
ファーストビューとは、トップページのサイト訪問時に一番最初に表示される部分で、主にキャッチコピーと写真・動画で構成されます。ファーストビューはサイト訪問者が必ず閲覧をする部分です。ここで求職者の興味を引くことができれば、他のコンテンツも閲覧してもらいやすくなります。
ここでよくある改善点は以下の通りです。
- キャッチコピーが英語で何を伝えたいのか分からない
- キャッチコピーと写真でどんな仕事か分からない
- キャッチコピーと写真で自社の特徴が伝わらない
ファーストビューでは「業界」「簡単な業務内容」「他社と違い」を掴んでもらえるようにしましょう。キャッチコピーが英語だったり、ただかっこいいだけで伝わらないポエムを使うことは避けましょう。写真で業界・簡単な業務内容を伝えて、キャッチコピーで他社との違いを伝えるのが定石です。
独自性・差別化
訴求内容が他社でも言えることになっているケースはよくあります。例えば以下のようなケースです。
- ホテル業界:おもてなしを提供できる、直接ありがとうと言ってもらえる
- 製造業:ものづくりの楽しさがある、作ったものを街で見た時に感動する
これらはその業界であれば、自社でも訴求できる内容です。こういった訴求を求職者が見ても、自社の志望度が上がるというより、業界の志望度が上がることになります。自社がその業界 No.1 の会社でない限り、有効な手段ではないのです。業界の魅力の中で、自社にしか言えないような内容を訴求しましょう。
そのためには採用競合分析が必要です。採用競合分析のテンプレートを使うと、体系的に競合分析を行えますので以下のテンプレートをご活用ください。
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コンテンツ不足
求職者が求めている情報が不足しているケースが多いです。例えば以下のようなケースです。
- 職種ごとの仕事内容の紹介がなく働くがイメージできない
- キャリアステップに関する情報がなく入社してから数年後のイメージができない
仕事内容やキャリアステップは説明会で伝えているという声もよく聞きますが、求職者はエントリーや説明会に応募する前に必ず採用サイトを見ています。採用サイトに情報が少ないから魅力に感じてもらえず求職者が離脱しているという認識を持ちましょう。採用サイトを改善すると母集団形成、エントリー数が改善する理由がこういったことからです。
以下のサイトマップに沿ってコンテンツを制作すると、抜け漏れなくコンテンツが作れるでしょう。

情報の信頼性
採用サイトでは自社の魅力を様々な角度から訴求をしますが、その訴求内容を信頼できるようなコンテンツも必要です。以下のように訴求内容と合わせて信頼性を高めるコンテンツを用意しましょう。
- 訴求内容:若手から活躍できる
信頼性を高めるコンテンツ:若手から活躍した社員インタビュー、仕組み化された抜擢制度の紹介 - 訴求内容:ワークライフバランスが整っている
信頼性を高めるコンテンツ:数字で見るコンテンツで有給消化率・産休取得率の紹介、シフトの決め方紹介
信頼性を高める情報がない場合、それは訴求するべき内容ではない可能性が高いです。例えば、今後は英語を話せる学生を採用していこうと採用方針が決まった場合、まずはそういった方が入社したいと思える制度やカルチャーを作ることが先になります。
募集要項
ほとんどの採用サイトでは、最も閲覧されるページはトップページで、その次に閲覧されるのは募集要項です。ただ、閲覧数が多いコンテンツにも関わらず、必要項目を埋めただけの募集要項が多いです。
募集背景や自社の魅力をまとめたり、福利厚生は詳細が書かれたページへの導線を作ったりすることで募集要項で魅力を伝えることをしましょう。
福利厚生・研修制度
福利厚生や研修制度は単純に紹介をしている企業が多く、特殊なものを導入していない限り、競合と差をつけるのは難しいです。しかし、それらの制度をどういった想いで取り入れられたのかを伝えると企業カルチャー、思想が伝わります。例えば、以下のように制度を取り入れた会社の想いを伝えてみましょう。
- 会社の想い:「挑戦する文化」を育むため、失敗を恐れず新しいことに取り組める風土づくりに注力しています。アイデアを形にするプロセスを全力でサポートします。
具体的な制度:社内ベンチャー制度、イノベーションタイム(業務時間の20%を自由研究に)、アイデアコンテスト、プロトタイプ開発資金支援 - 会社の想い:「誰もが長く働ける会社」を実現したいという想いから、子育て支援や柔軟な働き方ができる制度をアップデートし続けています。
具体的な制度:時短勤務、育児手当、リモートワーク、フレックス制度
全てをこのように伝えると、しつこさも出てしまうので、ピックアップしていくつか紹介することをお勧めします。
ネガティブコンテンツ
採用サイトでは、自社のネガティブな部分を隠すことが多いのですが、入社後には結局バレてしまい早期離職に繋がってしまいます。いわゆるミスマッチの温床になります。
弊社ではネガティブな部分をコンテンツ化し、それを改善・フォローをする姿勢を伝えてミスマッチを減らすことをお勧めしています。ネガティブコンテンツとその対策例は以下のとおりです。
- ネガティブコンテンツ例:全国転勤
対策例:家賃補助、転勤先地域ごとの魅力、転勤のタイミング昇進が多いなど - ネガティブコンテンツ例:平日休み
対策例:月に1、2回は土日休みが取れる制度、平日休みだからできることなど
採用 KPI を応募数や内定者数に置くと、ミスマッチでも良いので数を増やしたくなり、ついついネガティブな部分は隠したくなる傾向があります。しかし、自社にマッチした人材に長く活躍してもらうという視点に立つと、こういったネガティブコンテンツの作成は必須になります。
以上がミウイットでよく行う採用サイトの改善事例です。採用サイトのリニューアルや改善の参考になれば幸いです。
改善策がわかった一方で、「どこから手をつけるべきか分からない」「どこが課題か分からない」といった場合は、戦略から相談ができる Web 制作会社に相談するのをおすすめします。
ミウイットは、採用戦略立案から採用サイト制作までワンストップで支援をしている Web 制作会社です。
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