中途採用の母集団形成とは?採用活動を成功に導く5つのポイント
公開日:2023年12月9日
新卒採用
目次
- 中途採用の母集団形成とは?
- ー母集団形成とは?
- 中途採用における母集団形成のポイント1: 効果的な求人広告の作り方
- ー求人広告の重要な要素
- ー求人広告の作成プロセス
- ー効果的な求人広告の例
- 中途採用における母集団形成のポイント2:自社採用サイトの強化
- ーなぜ採用サイトか?
- ー採用サイト強化のメリット
- 中途採用における母集団形成のポイント3: ソーシャルメディアの活用
- ーソーシャルメディアで発信するコンテンツのポイント
- ー効果的なソーシャルメディア戦略
- 中途採用における母集団形成のポイント4:リファラル採用の活用
- ーリファラル採用のメリット
- ーリファラル採用の実施方法
- ー縁故採用との違い
- 中途採用における母集団形成のポイント5:データに基づく採用戦略の策定
- ーデータ分析で注目すべきポイント
- ー採用管理システムの活用
- ー効果的なデータ分析のコツ
- まとめ
採用サイトの制作を中心に採用支援を行っている株式会社Miuitです。
中途採用において、自社にとって適切な母集団を形成することは、採用活動を有利に進める上で重要です。しかし、採用戦略のスポットコンサルティング事業を展開している弊社には、「どのようにして効果的な母集団を構築すれば良いのかわからない」という声も多数寄せられています。
この記事では、中途採用で良い人材を集めるための5つの重要なポイントを母集団形成の観点からご紹介します。採用活動に関わる全ての方にとって有益な情報となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
中途採用の母集団形成とは?
母集団形成とは?
「母集団」とは、もともと統計の分野で使われている用語で、研究において実験対象とした集団のことを「標本」と言うのに対し、本来知りたいと思っている集団全体のことを「母集団」と言います。
例えば、日本人男性の平均身長を知りたい時に、100名を対象に調査を行ったとします。この100名が「標本」、日本人男性全員が「母集団」と表現されます。
採用における「母集団」とは、実際にエントリーしてきた人材だけでなく、自社の求人に興味を持ち、今後エントリーする可能性のある人材の集団のことを意味します。
「母集団形成」とは単なる人集めではなく、企業のニーズに合致する候補者を広範囲に渡って集めることです。これにより、選考プロセス中に優れた人材から選択できるようになり、採用の質が高まります。
高い専門性が求められる母集団形成については、エキスパートの知見をスピーディに取り入れ、伴走支援型で支援を受けられる「スポットコンサルティングサービス」がおすすめです。弊社で提供するSpeciaLism HRは、お試しで体験もしやすい価格体系となっておりますので、ぜひご活用ください。
中途採用における母集団形成のポイント1: 効果的な求人広告の作り方
効果的な求人広告は、中途採用の母集団形成において非常に重要です。求人広告が魅力的であればあるほど、質の高い候補者を引きつけることができますが、どのようにして魅力的な求人広告を作成するのか、重要なポイントを紹介します。
求人広告の重要な要素
- 職務内容の明確な記述:候補者が仕事の内容を正確に理解できるように、具体的かつ詳細な職務内容を記載することが重要です。
- 企業文化の紹介:企業の文化や働く環境を紹介することで、候補者が自社にフィットするかどうかを判断できます。
- 福利厚生や給与の詳細:具体的な福利厚生や給与条件を提示することで、候補者の興味を引くことができます。
求人広告の作成プロセス
- ターゲット層の特定:理想的な候補者像(ペルソナ)を明確にし、その人たちにアピールできるような内容を考えます。
- キャッチーなタイトルの使用:注目を集めるための魅力的なタイトルを考案します。
- 視覚的要素の活用:画像やグラフィックを使用して、広告を目を引くものにします。
効果的な求人広告の例
候補者が一目で職務内容を把握できるようにするために、職務内容が簡潔にまとめられていることであったり、企業のユニークな特徴や働きがいを前面に出し、企業文化が魅力的に紹介されている企業は、中途採用における母集団形成が成功しやすいことで知られています。
また、具体的な福利厚生の説明を記載しておき、給与や福利厚生を具体的に示すことで、求職者は入社した後の状況を想像しやすくなり、応募率が高まるという効果もあります。
他にも、求人広告の書き方のポイントはいくつもあります。こちらの記事では、コピーライター直伝の求人広告の書き方をご紹介していますので、採用広告の運用の際には、ぜひ参考にしてみてください。
中途採用における母集団形成のポイント2:自社採用サイトの強化
なぜ採用サイトか?
株式会社ONEの調査によると、求職者の83.9%が企業のホームページを見て企業研究を行っており、62.4%の求職者が採用サイトがある企業をポジティブに感じると回答しています。
また、サムライト株式会社の調査では、中途採用において「給与・福利厚生」「労働環境」「社風・カルチャー」が最も求められる情報であることが明らかになっています。求人サイトよりも自由度が高く、求職者が求める情報を的確に訴求できる自社採用ページの重要性は増してきています。
採用サイト強化のメリット
- 採用スピードの向上
- 求人媒体を利用する場合、出稿手続きや情報の反映に時間がかかることがありますが、自社採用サイトを利用すれば、情報を迅速に更新し、採用活動をスピーディーに進めることが可能です。
- データの有効活用
- 自社採用サイトを制作することで、潜在的な応募者に関するデータ(訪問者の属性、興味を示したコンテンツ、応募に至った経路など)を収集し、分析することが可能となります。このデータはPDCAサイクルを回し、より効果的な採用活動を行うための指標として役立ちます。
- 応募者数の増加
- 求職者は、まずは求人媒体で気になる企業を探し、その後個別に企業の採用ページを閲覧するという流れが一般的です。そのため、Wantedlyなどの求人サイトと並行して利用することにより、応募者数の増加が期待できます。
- また、求人媒体での掲載期間が終了した後も、自社採用サイトは常に検索結果に表示されるため、連続的な露出が可能です。
弊社では、採用サイトの立ち上げをはじめ、採用戦略の立案まで、包括的に採用支援を行っております。デザインやサイト開設後のデータ分析など、こちらのバナーからぜひお気軽にお問い合わせください。
中途採用における母集団形成のポイント3: ソーシャルメディアの活用
ソーシャルメディアは、中途採用において非常に強力なツールです。使い方次第では応募者数を何倍にも増やすことが可能となります。潜在的な候補者がソーシャルメディアを利用しており、企業はSNSなどを活用して、広範なタレントプールにアクセスすることができます。
ソーシャルメディアで発信するコンテンツのポイント
- ターゲット層に合わせたコンテンツの作成:企業にとって理想的な候補者像を深掘りし、彼らが興味を持ちそうな内容を作成することで、求めている層とのタッチポイントを創出することができます。
- 企業文化の紹介:ソーシャルメディアを通じて、企業文化や働く環境を活発に紹介します。現在在籍している社員にSNS等で拡散を協力してもらうことで、企業が求める人物像に効率よくアクセスでき、優秀な人材をリファラルで獲得できる可能性が高まります。
- インタラクティブなコンテンツの利用:画像や動画など、視覚的に魅力的なコンテンツを作成することで、エンゲージメントを高めることもできます。
効果的なソーシャルメディア戦略
- 頻繁な投稿:期間が空いてしまうと、単純接触効果が薄れ、せっかく応募まであと一押しのところまで来ていた人材が離れてしまうという事態も起こりうるため、定期的な投稿を行うことが必須になります。
- 対話型のアプローチ:フォロワーやコメントに反応し、オンラインでのコミュニティを構築します。求職者からすれば、一方的な情報発信を行う企業よりも、コメントを返してくれた企業やフォローバックをしてくれた企業のほうが親密に感じる傾向にあります。
- 成功事例の共有:従業員の声や企業の成果など、実際の成功事例を共有することで、信頼性と魅力を高めます。
中途採用における母集団形成のポイント4:リファラル採用の活用
リファラル採用は、社員が友人や知人を企業に紹介する採用手法です。自社の事業内容や職場環境をよく理解している従業員からの紹介を利用するため、採用のミスマッチが少なく、効果的な人材獲得が期待できます。リファラル採用のメリットや実施方法について詳しく見ていきましょう。
リファラル採用のメリット
- 採用のミスマッチ防止: すでに在籍している従業員からの紹介であるため、企業の文化や求めるスキルを理解している場合が大半です。そのため、企業と候補者のミスマッチを防ぐことにも繋がります。
- 採用コストの削減: 広告掲載やエージェントへの紹介料が不要なため、採用コストを抑えることができます。
- 高い定着率: 紹介される候補者は、企業の文化や業務内容に対する理解があるため、入社後の定着率が向上します。
リファラル採用の実施方法
- インセンティブの設定:社員に対して、紹介した人材が入社に至った場合に、報酬やインセンティブを提供することで、積極的なリファラルによる採用活動を促します。
- 透明性の確保:リファラル採用は上記のようなメリットがあるため、どうしても一般的な採用よりも内定率は高くなります。そのため、リファラル採用のプロセスを透明化し、公平性を保つことが重要となります。
縁故採用との違い
リファラル採用は、縁故採用とは異なり、紹介者と候補者の間に血縁関係がないことが一般的です。縁故採用はしばしば血縁や親族関係に基づいていますが、リファラル採用は専門性やスキルに焦点を当てた紹介がなされます。
中途採用における母集団形成のポイント5:データに基づく採用戦略の策定
データに基づいた採用戦略は、これまで担当者の勘と経験に基づいてなされていた意思決定を、明確な根拠をベースにして進めていくことができるようになります。
データ分析手法を活用し、戦略的な意思決定を行うことで、採用活動の効果を最大化できます。
データ分析で注目すべきポイント
- 応募者データ: 応募者数、内定者数、内定辞退者数、採用1名あたりにかかった費用などのデータを収集し、PDCAを回していくことで、採用戦略の改善点が見つかるだけでなく、自社との相性がいい求人サイトやエージェントなどを特定してくことができます。
- 応募者の行動: 応募経路や応募数による入社数・内定辞退数など、応募者の行動に関わるデータを分析することで、求職者に訴求すべき自社の強みや応募に至るフックとなるポイントを明確にすることができます。
採用管理システムの活用
- データの収集と整理: 採用管理システムを利用し、候補者の履歴書や応募フォームからの情報、面接結果や評価データを統合します。これにより、現状自社に応募している求職者層を明らかにし、求める人物像と乖離がある場合は修正することもできます。
- データ分析ツールの活用: データの可視化や集計、傾向の分析などを行い、採用活動の成果や課題を把握します。たとえば、採用サイトをGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールを利用してユーザーの動線や応募に繋がりやすいコンテンツなどを明らかにしていくことで、採用活動の改善を図ることができます。
効果的なデータ分析のコツ
- 採用目標の設定と評価指標の確立: データドリブンな採用活動を行うためには、まずは明確な採用目標を数値で設定し、評価指標をしっかりと定義しておくことが重要です。採用活動を行う中で、この指標に基づいて定期的に現状の評価を行っていきましょう。
- 候補者データの分析とパフォーマンス予測: 候補者のスキルや経験、選考評価結果を分析し、その人材を獲得した場合のパフォーマンス予測などを行います。
- プロセスの最適化と改善: 採用プロセスを詳細に分析し、ボトルネックや遅延の要因を特定し、効率化や改善策を見つけ出します。
まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます。今回は、中途採用で良い人材を集めるための5つの重要なポイントを母集団形成の観点からご紹介しました。採用活動に関わる全ての方にとって有益な情報となっていますので、ぜひご活用いただけると幸いです。
また弊社では、母集団形成について、エキスパートの知見をスピーディに取り入れ、伴走支援型で支援を受けられる「スポットコンサルティングサービス」を提供しています。SpeciaLism HRは、お試しで体験もしやすい価格体系となっておりますので、ぜひご活用ください。
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