母集団形成とは?新卒採用成功のための5つのポイントと最新トレンド

公開日:2023年12月8日

新卒採用

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採用サイトの制作を中心に採用支援を行っている株式会社Miuitです。

新卒採用における成功の鍵となるのが「母集団形成」です。しかし、多くの企業の採用戦略立案のサポートをする弊社では、このプロセスをどのように進めて良いか分からずにいるという声をよく聞きます。

本記事では、新卒採用における母集団形成の5つのポイントと、最新の採用市場の動向をわかりやすく解説します。これらを活用し、より質の高い採用活動の参考になると幸いです。

母集団形成の意味とその重要性

母集団形成は、新卒採用の成功を左右する要素と言われています。このセクションでは、母集団形成の基本概念と、それが新卒採用プロセスにおいてなぜ重要なのかを解説します。

母集団形成とは

「母集団」とは、もともと統計の分野で使われている用語で、研究において実験対象とした集団のことを「標本」と言うのに対し、本来知りたいと思っている集団全体のことを「母集団」と言います。
例えば、日本人男性の平均身長を知りたい時に、100名を対象に調査を行ったとします。この100名が「標本」、日本人男性全員が「母集団」と表現されます。

採用における「母集団」とは、実際にエントリーしてきた人材だけでなく、自社の求人に興味を持ち、今後エントリーする可能性のある人材の集団のことを意味します。
「母集団形成」とは単なる人集めではなく、企業が求める人材像を明確にし、その像に適合する候補者を集めるプロセスを指します。

なぜ母集団形成が重要なのか

母集団形成は、採用プロセスの初期段階で良質な候補者を確保することで、その後の選考プロセスをより効率的かつ効果的に進めることができるため、近年重要視されています。適切な母集団を形成することで、企業はより多くの選択肢を持ち、最終的には企業の長期的な成長に貢献する人材を採用する可能性が高まります。

高い専門性が求められる母集団形成については、エキスパートの知見をスピーディに取り入れ、伴走支援型で支援を受けられる「スポットコンサルティングサービス」がおすすめです。弊社で提供するSpeciaLism HRは、お試しで体験もしやすい価格体系となっておりますので、ぜひご活用ください。

母集団形成戦略の基礎

効果的な母集団形成戦略を構築するためには、まずは以下のような適切な募集チャネルを選定する必要があります。

  • 大学のキャリアセンター
  • 業界団体
  • オンラインプラットフォーム
  • ソーシャルメディア

また、ブランディングやイベント開催など、潜在的な候補者との接点を増やす取り組みも重要です。

新卒採用に最適な母集団形成の戦略とは

新卒採用における母集団形成の戦略は、企業が求める人材を効率的かつ効果的に獲得するために非常に有効です。こちらのセクションでは、新卒採用に特化した母集団形成の戦略について解説します。

ターゲットに合わせたアプローチ

新卒採用の母集団形成は、ターゲットとする学生のニーズと関心を理解することから始まります。新卒の学生にアピールするためには、現代のトレンドや価値観を反映させたコンテンツとメッセージが効果的です。また、キャリア機会、研修プログラム、企業文化を前面に出すことも重要です。

母集団形成戦略の基本

新卒採用を目的とした母集団形成の基本的な戦略には、以下のような取り組みが考えられます。

  • 企業のブランド価値を高める取り組み
  • ターゲットとなる学生の関心を引く広報活動
  • キャンパスリクルーティング
  • オンラインイベントの実施

これらは、企業にとって適切な候補者を引きつけ、興味を持たせるために重要となる取り組みであるため、多くの企業に取り入れられている戦略となります。

デジタルツールの活用

デジタルネイティブとも言われる現代の新卒者の採用において、SNSやオンラインプラットフォームは母集団形成における必要不可欠なツールとなりました。
これらを活用することで、より広範な学生層にアプローチし、エンゲージメントを高めることができるので、一昔前に比べ、母集団形成は格段にしやすくなったと言えるでしょう。
また、バーチャルキャリアフェアやオンラインセミナーの実施も、新卒採用において有効な手法であり、多くの企業に取り入れられています。

効果的なコミュニケーション戦略

新卒者に向けた母集団形成においては、コミュニケーション戦略も重要な要素となります。
Z世代とも言われる現代の新卒者は、単に高収入や職の安定性だけではなく、仕事そのものの「意味」「価値」を求めています。また、企業が持つ文化や価値観に強い関心を持ち、その点で共感できる企業を選ぶ傾向があります。
そのため、企業のビジョンと価値を伝えること、学生との対話を通じて関係を構築すること、そして彼らの質問や関心に応じて適切にリアクションすることなどが有効となります。

市場動向に基づいた母集団形成

市場動向に基づく母集団形成の最新アプローチ

新卒採用の母集団形成において、市場の動向を理解することは非常に重要です。
こちらのセクションでは、現代の労働市場の傾向に基づいた最新の母集団形成アプローチに焦点を当てて解説します。

労働市場の最新動向

変化の激しい労働市場ですが、特に新卒者を対象とした採用市場は急速に進化しています。デジタル化の進展、リモートワークの普及、キャリアに対する価値観の変化など、これらのトレンドに伴い、新卒者の求職活動は大きな変化しています。

これらの市場動向を踏まえ、母集団形成のアプローチも刷新することが必要となります。デジタルツールやソーシャルメディアの積極的な活用、フレキシブルな勤務形態や多様性を重視する企業文化のアピールなど、新卒者の期待に応える戦略をとっている企業ほど母集団形成がうまくいっている印象があります。

また、グローバルな視野を持つことも、今日の母集団形成において重要です。
国際的な人材をターゲットにすることで、多様性とイノベーションを促進し、グローバル市場での競争力を高めることができます。

母集団形成戦略の一般的な事例

母集団形成事例

すでに成果を出している企業の母集団形成戦略から学ぶことはたくさんあります。
こちらのセクションでは、効果的な母集団形成を実現した企業の戦略を紹介していきます。

効率的なリーチ:PULL型戦略

PULL型戦略は、自社を志望する候補者から採用するアプローチです。この戦略のメリットは、多くの求職者に効率的にリーチでき、志望度が高く辞退率が低いという点です。
就職サイトやナビサイトを活用して、幅広い学生に自社の求人をアピールした結果、成果を出している企業は多く存在します。

しかし、PULL型戦略では、ブランド力と資金のある大企業がやはり優位に立つことが多いです。多くの求人に埋もれてしまわないよう、他社との差別化や戦略的な運用が重要となります。
中小企業やベンチャー企業が採用活動を有利に進めるためには、次に紹介するPUSH型戦略もうまく組み合わせながら戦略を立案することが重要となります。

個別アプローチ:PUSH型戦略

PUSH型戦略は、個々の学生に直接アプローチをかける手法です。このアプローチのメリットは、自社の採用ブランドを超えた人材を採用できる可能性がある点です。
例えば「ダイレクトリクルーティング」などは、企業が直接接触したい学生を探し、自社の魅力を直接アピールする手法として効果的です。

複合戦略の重要性

適切な母集団形成の戦略を構築し、採用活動を成功させた企業では、PULL型とPUSH型の複合戦略を組み合わせて運用している企業が多いです。就職サイトやナビサイトの利用、オンライン説明会の開催、合同説明会への出展、ダイレクトリクルーティングの実施など、多様な手法を組み合わせることで、効果的な母集団形成を実現していきましょう。

PULL型戦略

PUSH型戦略

  • ナビサイト
  • オウンドメディア
  • 自社採用サイト
  • 採用イベント
  • 合同説明会

など

  • リファラル採用
  • 求職者データベースの活用
  • 大学・研究室訪問
  • エージェント採用

など

また、また、弊社では、採用サイトの立ち上げをはじめ、採用戦略の立案まで、包括的に採用支援を行っております。デザインやサイト開設後のデータ分析など、こちらのバナーからぜひお気軽にお問い合わせください。

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母集団形成の課題と解決策:よくある問題とその対応法

母集団形成の課題と解決策

新卒採用における母集団形成は、多くの課題を伴います。
こちらのセクションでは、これらの課題とそれに対する解決策をご紹介します。

課題①:応募が集まらない

新卒採用において最もよく見られる問題の一つとなっています。十分に応募者を集めることができないとき、自社の知名度・認知度を高めることが解決策として挙げられます。
これには、広告やSNS運用などを通じて、自社をより多くの求職者に知ってもらう必要があります​​。自社の知名度や認知度を高めることは、効果的な母集団形成に不可欠です。

こちらの記事では、コピーライター直伝の求人広告の書き方をご紹介していますので、採用広告の運用の際には、ぜひ参考にしてみてください。

採用広告 書き方 サムネ
https://www.specialism.jp/lp/hr/contents/4eg2g1rpkaic

課題②:採用したい学生がこない

採用活動中に学生の数は集まるものの、希望するようなスキルを持った学生が応募してこないという問題もあります​​。このような問題に対処するには、求職者の数が多いプラットフォームだけでなく、特定分野における専門性の高いエージェントなどを活用して採用活動を行うなどの対処法が挙げられます。

課題③:内定を承諾してもらえない

優秀な学生ほど、内定を出しても競合他社からも内定が出ており、承諾されないという事例があります​​。このような課題に対処するためにも、先ほど紹介した、PUSH型アプローチとPULL型アプローチを組み合わせた採用活動を行うことをおすすめします。
「この人材こそはぜひ入社してほしい!」と思った学生に対してはダイレクトリクルーティングを行うなどの工夫が考えられます。

課題④:入社してもすぐにやめてしまう

新卒採用後の定着率の低さは度々メディアでも取り上げられます。早期退職も深刻な問題と言えるでしょう​​。このような問題を回避するためには、自社が求める人物像をしっかりと明記しておくことが挙げ得られます。「チャレンジ精神がある」「会社のミッションに共感する理由がはっきりしている」など、ハードスキルだけではなくソフトスキル面も明確に示しておくことで、自社にフィットし、長期的に活躍する人材を採用できる可能性が高まるででしょう。

まとめ

新卒採用における母集団形成を行うことで、質・量ともに必要な候補者を効果的に集められることが期待できます。今回は、母集団形成の基本概念や一般的な事例、さらには課題と解決策をご紹介しました。
これらは、新卒採用を効果的に行うための戦略を練る上で非常に重要となります。これらを意識し、効果的な母集団戦略の構築と、戦略立案を行なっていきましょう。

また、高い専門性が求められる母集団形成については、エキスパートの知見をスピーディに取り入れ、伴走支援型で支援を受けられる「スポットコンサルティングサービス」がおすすめです。弊社で提供するSpeciaLism HRは、お試しで体験もしやすい価格体系となっておりますので、ぜひご活用ください。