採用サイトは別ドメインやサブドメインにすべきか?

公開日:2024年1月29日

採用サイト採用戦略

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採用サイト制作を中心に採用支援をしている株式会社Miuitです。
採用サイトを制作する際、コーポレートサイトと同じドメイン内に作るか、サブドメインや全く別のドメインに作るかでお悩みの方も多いと思います。
今回はこの疑問を解消すべく、弊社のデータサイエンティストナカシマ アナリティクスが、それぞれのメリットデメリットを解説するとともに、状況に応じたおすすめの方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧下さい!

コーポレートサイトのドメイン内に作成する

コーポレートサイトのドメイン内に作成する

まずは、採用サイトをコーポレートサイトのドメイン内にコンテンツとして作成する場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット①:ブランドの一貫性

これまで運用してきたコーポレートサイト内に採用情報を持つことによって、今まで気づき上げてきたブランドイメージを採用サイトにも引き継ぐことができます。

企業のミッション、ビジョン、価値観などのコーポレートメッセージを採用情報と連動させることができるので、コーポレートサイトと採用サイトの相性は良いと言えるでしょう。これによって求職者は、企業の文化や価値観をより深く理解し、自分が企業にフィットするかどうかを判断しやすくなります。

メリット②:SEOパワーの引き継ぎ

近年の検索エンジンのアルゴリズムでは、検索エンジンがウェブサイトの信頼性や質を測定するための「ドメイン権威」という指標が重要視されています。
ドメイン指標は、他のサイトからのリンク(バックリンク)の数、サイトの運営期間、コンテンツの質などで評価されます。

その結果、バックリンクを得やすく、コンテンツの質も担保されやすい、コーポレートサイトや有名ブランドのECサイトなど、企業や団体によって公式で運営されているWebサイトがかなり優遇される傾向にあります。

かつては個人ブログでかなりのアクセスを集めいていたWebサイトも、このアルゴリズムのアップデートにより、検索順位が軒並み下がってしまったというケースはかなり多いです。

そのため、すでに長期間運営されており、ある程度のアクセスのあるコーポレートサイトがある場合は、採用サイトにもそのドメイン権威が適用されるので、コーポレートサイトのドメイン内に、採用サイトのディレクトリを設けて制作するのがおすすめです。

デメリット:サイト内構造の複雑化

これまで長い期間運営されてきたコーポレートサイトほど、サイト内の構造が複雑化している可能性が高いです。そのため、求職者がサイト内で「この会社の求人情報はどこに載っているんだろう...?」と迷ってしまう可能性があります。

そのため、できるだけTOPページに近い階層にディレクトリを作成し、HOMEのナビゲーションバーに「採用」という項目を作るなど、ユーザーが辿り着きやすくするなどの工夫が必要となります。

また、サイト内検索機能がある場合は、求職者が「採用」「求人」などのキーワードを入力したときに、適切な採用情報ページへと誘導するなどの工夫も有効でしょう。

コーポレートサイトのサブドメインにする

コーポレートサイトのサブドメインにする

次に、採用サイトをコーポレートサイトのサブドメインとして作成する場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット:コンテンツ管理の簡素化

コーポレートサイトとは別に、サブドメインに採用関連のコンテンツを制作することで、更新や管理がしやすくなるといったメリットがあります。
すでに複雑化されたコーポレートサイトに新たにディレクトリを作成するよりも、何もコンテンツのないサブドメイン内に採用コンテンツを更新することの方が管理が楽、というのは肌感覚でわかりますよね。

そのため、コーポレートサイトの管理部門と採用担当部門で連携がとりにくかったり、コーポレートサイトの開発者が退社しており、サイト内構造がブラックボックス化してしまっている場合はサブドメインを利用するのが有効でしょう。

デメリット:ドメインパワーのリセット

残念ながらサブドメインは、メインドメインのパワーをほとんど引き継ぎません。
これは、サブドメインの用途が、コーポレートサイトから独立したブログや製品ページ、イベントページなどの特定の目的のために作成されるためのドメインであるためです。
そのため、検索エンジンはそれぞれのサブドメインを独立した一つのドメインとして考え、ドメインパワーはリセットされてしまいます。

そのため、サブドメインで採用サイトを制作する場合には、長期的なSEO戦略とそれに取り組んでいく覚悟が必要となります。コーポレートサイトがブラックボックス化してしまっている場合を除き、あまりお勧めはしません。

全く別のドメインに作成する

全く別のドメインに作成する

メリット①:特定のターゲット層にアプローチしやすい

採用サイトを全くの別ドメインを使用して制作する場合のメリットとしては、特定のターゲット層にアプローチしやすくなります。
コーポレートサイトではなかなかできないような、大胆な採用施策であったり、企業ブランドとはやや相違のある採用メッセージなども自由度高く設定できます。

また、コーポレートサイトとは独立しているため、特定のオーディエンスに合わせた、専門的でターゲットを絞ったコンテンツを作成し、提供することができます。
このように、ターゲットに合わせたコンテンツは、ユーザーの関心を引き、応募を促進する可能性があるため、今までは企業に存在していなかった専門的なスキルを持つ人材を獲得したい場合などに、別ドメインで採用サイトを制作するのがおすすめです。

メリット②:ドメインの専門性向上

こちらも、先ほどのサブドメインを利用する場合と同様に、メインドメインのパワーは失われてしまいます。
しかし、先ほどドメイン権威の評価項目に、「コンテンツの質」も含まれると紹介しました。この「コンテンツの質」というのは、ある特定ジャンルの情報が、どれだけ専門的で網羅的であるかということを重要視しています。

そのため、これまでコーポレートサイトで積み上げたドメインパワーは引き継がれませんが、長期的なSEO戦略で専門的な情報を網羅することができれば、コーポレートサイト内に採用サイトを作りよりも、多くの流入が見込める可能性もあります。

デメリット:ブランドの分断

全く別のドメインを使用してドメインの専門性を向上させるほど、企業のミッション、ビジョン、価値観などのコーポレートメッセージを採用情報と連動させることが難しくなります。これによって求職者は、自分が企業にフィットするかどうかを判断するのが難しくなり、「スキルは高いけれど会社に馴染めない」という人材を採用してしまう可能性が高まります。

そのため、企業ブランドと専門性が調和する採用メッセージを発信し続ける必要があるでしょう。

採用サイト制作はミウイットへ

株式会社Miuit(ミウイット)は、柔軟な採用サイト制作と運用支援を通して、成果に繋がる採用サイト制作を行なっています。
採用要件の設計から行い、求職者に刺さるメッセージの設計、デザインを行います。

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まとめ

今回は、採用サイトを制作する際、コーポレートサイトと同じドメイン内に作るか、サブドメインや全く別のドメインに作るかでお悩みの方に向けて、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。

それぞれの性質を抑え、自社の状況に合わせて適切な選択ができるようにしていきましょう。