採用サイトのSEO対策
公開日:2024年1月6日
採用サイト
目次
- そもそも採用サイトにSEO対策が必要か?
- ーSEO対策が必要な場合
- ーSEO対策がそれほど重要ではない場合
- 採用サイトにおけるSEO対策のポイント①:ターゲットの明確化
- ーターゲットを特定する
- 採用サイトにおけるSEO対策のポイント②:求職者が使うキーワードを理解する
- ーキーワードの調査方法(Ahrefs)
- ー検索ボリューム
- ートラフィックポテンシャル
- ー関連キーワード
- ー選定したキーワードの組み込み
- 採用サイトにおけるSEO対策のポイント③:ユーザー体験の最適化
- ー簡潔で直感的なナビゲーション
- ーサイトパフォーマンス
- ーモバイルレスポンシブデザイン
- ーユーザーフレンドリーなインターフェース
- 採用サイトにおけるSEO対策のポイント④:ソーシャルメディアとの連携
- ーブランド認知度の向上
- ーエンゲージメントの促進
- ートラフィックの増加
- 採用サイトにおけるSEO対策のポイント⑤:定期的なアクセス解析
- ートラフィックの分析
- ーユーザー行動の追跡
- ーソースとチャネルの評価
- ー転換率(CVR)の分析
- まとめ
採用サイトの制作を中心に採用支援を行っている株式会社Miuitです。
採用サイト制作を中心に採用支援をしている株式会社Miuitです。今回は、採用サイトのSEO対策について解説していきます。
採用サイトにおけるSEO対策の5つのポイントをご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも採用サイトにSEO対策が必要か?
多くの求職者は、Indeed、LinkedIn、ビズリーチなどの求人広告サイトや職業紹介サービスを利用して仕事を探すことが増えました。これらのプラットフォームからのリンクを通じて、求職者が直接企業の採用サイトにアクセスすることが多いです。
そのため、Googleなどの検索エンジンからの流入割合は、ほかのWebサイトと比較して少なくなることが多く、SEO対策の必要はあまりないのではないかと考えている方も多いと思います。
SEO対策の必要性は、そのサイトの目的やターゲットオーディエンスによって異なります。以下に、SEO対策を行うべきかどうかを判断する際の考慮点をいくつか挙げます。
SEO対策が必要な場合
- ブランド認知の拡大:もし企業がより多くの応募者にアプローチし、ブランド認知度を高めたい場合、SEO対策によって検索エンジンでの可視性を高めることが有効です。
- 特殊な職種やスキルセット:業界特有の職種や特定のスキルセットを求めている場合、そのキーワードでの検索結果に表示されることが重要です。検索ボリュームの少ないキーワードであれば、上位表示を維持することもできます。
SEO対策がそれほど重要ではない場合
- 既存の求人プラットフォームへの依存:すでに求人サイトやリクルーティングプラットフォームから十分な応募者が得られている場合、SEOに多くのリソースを割く必要はありません。
- 特定のターゲットオーディエンス:採用活動が、特定のネットワークやリファラルに依存している場合、一般的な検索エンジンを通じたアプローチよりも、ターゲットに特化した戦略が効果的な場合の方が多いです。
しかし、採用サイトのSEO対策はそれほど重要でない場合でも、インターネット上での採用活動が中心となっている現代では、サイトのパフォーマンスやデザインに関してはどんな場合でも対策が必要となります。
自社採用サイトに関して、株式会社ONEによる最新調査では、求職者の83.9%が企業のホームページを見て企業研究を行っており、62.4%の求職者が、採用ページがある企業をポジティブに感じると回答しています。
このような結果から、採用サイトは求職者にとって、企業の「顔」となる重要な役割を担っています。
弊社では、採用サイトの立ち上げをはじめ、採用戦略の立案まで、包括的に採用支援を行っております。デザインやサイト開設後のデータ分析など、こちらのバナーからぜひお気軽にお問い合わせください。
採用サイトにおけるSEO対策のポイント①:ターゲットの明確化
採用サイトにおけるSEO対策は、まずターゲットを明確にすることから始まります。
ターゲットとは、具体的にどのような求職者を惹きつけたいかという点です。この理解があれば、サイトのコンテンツやデザイン、キーワード選定などがより戦略的になります。
ターゲットを特定する
具体的には、以下のような項目で採用ターゲットの設定を行うことで、人物像を明確にすることができます。
- 経験レベル:新卒、中途採用、シニアレベルなど、ターゲットとする求職者のキャリア段階を特定します。これにより、経験に基づいたキーワードやコンテンツを提供できます。
- 地理的位置:特定の地域や都市をターゲットにする場合は、その地域に関連するキーワードを使用すると良いでしょう。地域に特化した求人情報は、地元の求職者にとって魅力的です。
- 教育背景やスキル:特定の学歴や専門スキルを持つ人材を対象にする場合、これらに関連するキーワードを組み込むことが重要です。例えば、エンジニアリングの学位や特定のプログラミング言語の知識などです。
- 求職者の価値観や関心事:ターゲットとなる求職者が価値を置くポイントや関心事を理解し、それに合わせたコンテンツを提供します。例えば、ワークライフバランスやキャリアアップの機会などです。
これらの情報を明確にしておくことで、適切なキーワード選定や、求職者が関心を持つデザインに対応することができ、求職者のニーズを理解した採用サイトとすることができます。
採用サイトにおけるSEO対策のポイント②:求職者が使うキーワードを理解する
採用サイトのSEOにおけるキーワード戦略は、自社に適した求職者を効率的に引き付けるために不可欠です。
適切なキーワードを設定することで、採用サイトが求職者に直接リーチする可能性が上がります。
以下のようなツールを使用して、関連性が高く、検索ボリュームが適度なキーワードを特定します。今回は、SEO対策において定番のキーワード分析ツールである「Ahrefs」の簡単な使い方とともに、どのような情報が集められるかをご紹介していきます。
キーワードの調査方法(Ahrefs)
Ahrefs(エイチレフス)は、SEO対策において定番のキーワード選定ツールです。詳細なキーワードリサーチ機能を提供し、検索ボリューム、関連キーワード、競合サイトの分析などが可能です。
上記の画像は、Ahrefsの Keyword Explorer(キーワードエクスプローラー)という機能のスクリーンショットです。
調べたいキーワードが、Google検索でどのような状態であるのかを一目でわかるようなダッシュボードが用意されています。
今回は、「データサイエンティスト」というキーワードを調査してみました。それぞれ黄色の枠で囲んでいる部分について、以下で解説していきます。
検索ボリューム
こちらは、1か月に「データサイエンティスト」というワードが検索された平均の回数を数値と折れ線グラフでわかりやすく表示しています。ここから、「データサイエンティスト」というキーワードは1か月に平均して2万8000回検索されているということが分かります。
トラフィックポテンシャル
「トラフィックポテンシャル」とは、もしそのキーワードで検索順位1位を獲得できた場合の1か月のトラフィックの予測値を表しています。さらにその下のurlは、「データサイエンティスト」というキーワードで現在1位を獲得しているページのURLです。参考になる部分があるので、ぜひ閲覧してみてください。
関連キーワード
この部分は、「データサイエンティスト」というワードの関連キーワードを抜粋して表示しています。「条件一致」は、「データサイエンティスト」と一緒に検索されているワードも含め表示しています。「質問」は質問形式で検索されているキーワード、「こちらもランクイン」というのは、「データサイエンティスト」と関連性の高そうなキーワードを取得して表示しています。
今回ご紹介したのは、Ahrefsの機能のほんの一部分です。競合調査にも利用できたり、順位を追っていきたいキーワードを登録しておける機能もありますが、それはまたの機会にご紹介しますね。
選定したキーワードの組み込み
このようなプロセスで選定したキーワードを、採用サイトのコンテンツに組み込みんでいきます。これには、求人広告、ブログ記事、企業の紹介などのページが含まれます。キーワードを自然に組み込むことで、検索エンジンによる評価が向上します。
また、SEOは常に進化するため、キーワードのトレンドや検索動向を定期的に監視し、コンテンツを更新していくことが重要となります。
採用サイトにおけるSEO対策のポイント③:ユーザー体験の最適化
採用サイトのSEO戦略において、ユーザー体験(UX)の最適化は重要な要素です。企業の「顔」となる採用サイトにおいて、優れたユーザー体験は求職者を引き付け、長く滞在させることにつながります。
以下に、意識するとUXの向上につながるポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
簡潔で直感的なナビゲーション
サイト訪問者が求める情報に簡単にアクセスできるように、ナビゲーションは直感的でシンプルにする必要があります。クリアな見出しや分かりやすいメニュー構造が重要です。
サイトパフォーマンス
サイトのローディング時間は訪問者の離脱率に大きく影響します。高速なローディング時間は良好なユーザー体験を提供し、SEOパフォーマンスを向上させます。
モバイルレスポンシブデザイン
多くのユーザーがモバイルデバイスからアクセスするため、モバイルフレンドリーなデザインは必須です。モバイルとデスクトップの両方で優れた表示を実現することが重要です。
ユーザーフレンドリーなインターフェース
視覚的に魅力的で使いやすいインターフェースは、サイトの使い勝手を向上させます。これは、訪問者を惹きつけ、サイトに留まらせるための重要な要素です。
ユーザー体験の最適化は、SEO効果を高めるだけでなく、採用活動の全体的な成功に直接寄与します。訪問者が快適に情報を得られるサイトは、より多くの応募者を引き付けることができるでしょう。
採用サイトにおけるSEO対策のポイント④:ソーシャルメディアとの連携
採用サイトのSEO戦略として、ソーシャルメディアとの連携は、オンラインでの存在感を高め、より多くの潜在的な応募者にリーチする効果的な方法です。
ブランド認知度の向上
ソーシャルメディアはブランド認知度を高めるのに役立ちます。企業の文化や働きがい、開放的な求人情報をソーシャルメディアで共有することが効果的です。
エンゲージメントの促進
インタラクティブなコンテンツや参加型のキャンペーンを通じて、ソーシャルメディア上でのエンゲージメントを促進します。これにより、フォロワーとの関係を深め、企業ブランドに対するポジティブな印象を構築できます。
トラフィックの増加
ソーシャルメディアから採用サイトへのリンクを効果的に配置することで、ウェブサイトへのトラフィックを増やすことができます。
SEOにおいてはオーガニックのトラフィックだけでなくSNSからの流入を増やすことでサイト全体のドメインパワーが上がっていくということもありますので、こまめにSNSで発信していきましょう。
また、共有されたコンテンツがユーザーによって拡散されると、自然なバックリンクが生成され、検索エンジンによる評価も向上します。
ソーシャルメディアとの連携により、採用サイトはオンラインでの可視性を高め、様々なオーディエンスにリーチすることが可能になります。ブランドのストーリーを共有し、対話型のコンテンツを通じて関与を深めることで、採用活動の成功に貢献します。
採用サイトにおけるSEO対策のポイント⑤:定期的なアクセス解析
採用サイトのアクセス解析は、サイトのパフォーマンスを測定し、改善するための重要な手段です。
GoogleAnalyticsなどのアクセス解析ツールからデータを収集し、それをベースに戦略を練ることで、効率的な採用活動を実現できます。
トラフィックの分析
サイトに訪れるユーザーの数や訪問の頻度、滞在時間などの基本的なトラフィックデータを分析することができます。これにより、サイトの人気度やユーザーのエンゲージメントレベルを把握できます。
上記の画像は、GA4のレポートの一部です。「レポート → レポートのスナップショット」から、こちらは確認できます。「ユーザー」は全体のユーザー数、「新規ユーザー数」は、ユーザーの中で初めてサイトを閲覧した人の数を表しています。
「平均エンゲージメント時間」というのは、1セッションにおけるユーザーの平均滞在時間を表しています。こちらの時間は、実際に画面に表示されていた時間なので、非表示のタブにされていた時間などは含みません。
ユーザー行動の追跡
ユーザーがサイト内でどのように振る舞うかを追跡します。どのページが最も閲覧されているか、どのリンクが最もクリックされているかなどの情報が役立ちます。
上記の画像は、GA4の「ページとスクリーン」というレポートです。「レポート → エンゲージメント → ページとスクリーン」からこちらは確認できます。
表のグレーの部分には各ページのurlが記載されており、どのコンテンツがどれだけユーザーから人気であったかをPV(表示回数)やUU(ユーザー数)、平均エンゲージメント時間といった指標から確認することができます。
ソースとチャネルの評価
トラフィックがどこから来ているかを分析し、最も効果的なトラフィックソースやマーケティングチャネルを特定します。これにはソーシャルメディア、検索エンジン、ダイレクトトラフィックなどが含まれます。
上記の画像は、GA4の「トラフィック獲得」というレポートです。「レポート → 集客 → トラフィック獲得」からこちらは確認できます。
表の「OrganicSearch」はGoogleなどの検索エンジンからの流入、「Referral」はほかのwebサイトからのトラフィック獲得、「Direct」はお気に入りやurlの手入力などで発生したダイレクトなトラフィック、OrganicSocialはSNSからの流入、というように、流入元を分析することができます。
転換率(CVR)の分析
サイト訪問者が実際に応募に至る割合(転換率)を分析します。GA4では、ユーザーの特定の行動をコンバージョンイベントとして登録することができる機能があります。
このような機能を使って、ユーザーの何割がコンバージョンしているのか、どのページでのコンバージョンが多かったのか、などを分析していきましょう。
このように、GA4ではデフォルトで様々な情報を提供してくれるレポートが用意されています。しかし、これらのデータでは、Webサイトの表面的な部分しか見えてこず、課題を見つけ出したり、本質に迫ることはなかなか難しいのではないかと考えています。
さらに詳細なデータ分析を行うには、GA4の「探索」という機能などを使うのですが、こちらは学習ハードルが高く、専門的な知識を必要とします。
弊社には、webマーケティングに強いデータサイエンティストも在籍していますので、採用サイトのアクセス解析についても、お気軽にご相談ください!
まとめ
今回は、採用サイトのSEO対策について解説していきました。これらの内容は、採用サイトのブランド認知度を高めたい場合や、業界特有の職種や特定のスキルセットを持つ人材を求めている場合に非常に役立ちます。
一方で、採用サイトのSEO対策は、この記事で述べてきた通り、デザインやWeb開発などのフロントエンドの技術、またキーワード分析やアクセス解析といった、専門的な知識や経験を必要とします。自社ですべて行うのは難しい部分もあると思います。部分的にでもお力になれればと思いますので、是非お気軽にご相談ください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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