採用サイト提案書の作り方|社内稟議を通す6項目と構成テンプレート

目次
採用サイトのリニューアル提案書は、デザイン案を見せる資料ではありません。なぜ今改善するのか、採用課題をどう解決し、いくら投資して何を測るのかを、経営陣や関係部署が判断できる形にまとめる資料です。
この記事では、採用サイト提案書に入れるべき6項目を、社内稟議で説明しやすい順番に整理します。最後に、各スライドに入れる内容と確認事項もまとめます。提案書テンプレートもあわせてご活用ください。
採用サイト提案書の基本構成
| 項目 | 伝えること | 根拠 |
|---|---|---|
| 1. 目的 | 何を改善するか | 事業・採用計画 |
| 2. 現状課題 | なぜ今必要か | アクセス・応募データ |
| 3. 改善策 | どう解決するか | 課題と施策の対応 |
| 4. サイト構成 | 何を作るか | ページ一覧・導線 |
| 5. スケジュール | いつ実現するか | 工程・体制 |
| 6. 費用・効果 | 投資判断 | 見積・KPI |
1. リニューアルの目的
「採用を強化する」では広すぎるため、採用ファネルのどこを改善するかに置き換えます。例えば、求人媒体からの訪問はあるが応募が少ないなら応募率の改善、認知が足りないなら流入経路の拡大が目的です。
- 採用ターゲットに合う情報へ更新する
- 仕事内容と入社後のギャップを減らす
- スマートフォンでの閲覧と応募を改善する
- 公開後の更新・分析をしやすくする
2. 現行サイトの課題
感覚ではなく、データと候補者の声で課題を示します。アクセス数、流入元、ページ別の離脱、応募率、スマートフォン比率を確認し、課題が採用ファネルのどこにあるかを示します。
例:「スマートフォン訪問が全体の大半を占める一方、応募フォーム到達率が低い。入力導線と情報設計を見直し、応募前の離脱を減らす」
3. 改善策
改善策は、課題と1対1で対応させます。社員インタビュー、職種別ページ、動画、FAQ、フォーム改善などを並べるだけでなく、候補者のどの疑問を解消する施策なのかを説明します。
- 認知不足:検索・求人媒体・SNSからの入口を整理する
- 仕事内容が不明:職種別ページ、1日の流れ、成果物を追加する
- 社風が不明:社員インタビューと働き方の情報を掲載する
- 応募前に離脱:CTA、応募条件、選考フローを見直す
4. サイト構成と導線
サイトマップはページ名の一覧ではなく、候補者がどの順番で理解するかを示します。トップから職種、社員、制度、募集要項、応募までの導線を図にし、優先度の高い職種から制作範囲を決めます。
最低限確認するページ
- 採用トップ:採用メッセージと対象者への入口
- 職種ページ:仕事内容、必要スキル、キャリア
- 社員・仕事紹介:現場の具体的な情報
- 制度・環境:働き方、評価、福利厚生
- 募集要項・応募:条件、選考、応募フォーム
5. 制作スケジュールと体制
企画、要件整理、取材、原稿、デザイン、実装、確認、公開の工程を示します。社内の確認者、素材提供者、意思決定者も明記し、確認待ちで遅れるリスクを先に共有します。
6. 費用・効果・KPI
費用だけを提示せず、投資に対して何を確認するかをセットにします。短期では訪問数、回遊、応募率、中期では面接移行率、承諾率、採用単価などを設定します。数値目標は現状値と計測方法を併記してください。
そのまま使えるスライド構成テンプレート
提案書は、読み手が「なぜ必要か」「何をするか」「いくらかかるか」を順番に理解できるようにします。各スライドの見出しを結論にすると、会議中の説明も短くなります。
- 表紙・結論:誰の採用を、どの課題に対して改善するか
- 採用背景:事業計画、採用目標、現在の制約
- 現状分析:アクセス、応募、競合、候補者の声
- 改善方針:課題と施策の対応表
- サイトマップ:候補者の導線と優先ページ
- 制作体制:役割、確認者、素材、取材
- 工程:企画から公開後の改善まで
- 費用・KPI:投資、成果指標、計測方法
稟議で聞かれやすい質問への備え
| 質問 | 回答に入れる根拠 |
|---|---|
| なぜ今なのか | 採用計画、競合、現状の機会損失 |
| 既存サイトの更新ではだめか | 現行仕様の制約、改善範囲、運用コスト |
| 応募数は保証できるか | 目標ではなく、改善対象と計測方法 |
| 費用を下げられないか | 必須範囲と後回しにできる範囲 |
成果を約束するのではなく、何を改善し、どのデータで判断するかを示すと、過度な期待と認識ずれを防げます。
提案書を通すためのチェックリスト
- 採用課題が事業計画とつながっている
- 現状データと候補者の声がある
- 課題と改善策の対応関係が明確である
- 制作範囲・体制・スケジュールが現実的である
- 費用とKPIの計測方法が書かれている
- 公開後の運用担当と改善サイクルがある
提案の前提となる採用戦略は採用戦略の立て方6ステップ、事例を根拠として使う場合は採用戦略の成功事例8選も参考にしてください。
採用サイト提案書に関するFAQ
提案書は何ページが適切ですか?
目的と課題、改善策、構成、スケジュール、費用が伝わればページ数に決まりはありません。最初に結論を示し、詳細データは補足資料に分けると読みやすくなります。
アクセスデータが少なくても提案できますか?
可能です。アクセスデータに加え、応募者・現場社員へのヒアリング、競合サイト比較、問い合わせ内容などを根拠として整理します。
費用対効果はどう説明しますか?
応募率、面接移行率、承諾率、採用単価など、改善対象に合わせてKPIを置きます。現状値、目標値、計測期間、改善施策をセットで示してください。
採用サイトの提案書作成をミウイットへ
ミウイットは、採用要件の整理からサイト構成、メッセージ設計、制作後の改善まで支援しています。提案書の壁打ちや採用サイトの企画相談はお問い合わせください。






